1.お薬の飲み方について



Q:「食間」と指示のあるものは、いつ飲めば良いのですか?

A:食事と食事の間に飲むことが食間です。
 「食間」とは、食事をとってから約2時間が経過した時間を指します。"食事中に服用する"ということではありません。服用時間はお薬の性質に基づき決められますので、定められた時間に飲まないと効果に影響を及ぼし、副作用を生じることがありますので、指示のとおりきちんと服用するようにしてください。


Q:食前や食後に飲むのはどんなお薬ですか?

A:胃の中の食べものの有無が決め手となります。
 お薬を飲むタイミングとして指定されている食前、食間、食後。食前とは胃の中に食べものが入っていない、食事の1時間~30分前のこと。食事による症状を抑えるお薬、食後に吸収が悪くなるお薬、副作用が出やすくなるお薬などが多いです。

 食後とは胃の中に食べものが入っている時、食事の後の30分以内のこと。胃に負担をかけやすいお薬、食事と一緒に服用したほうがよく吸収されるお薬などが多いです。食事の影響を受けないお薬は、飲み忘れを防ぐために食後を指定する場合もあります。


Q:食事が不規則で1日3回食べられないのですが、お薬は3回飲まないといけませんか?

A 1日3回毎食後と指示のあるお薬は、一般的には食事をしてなくても3回飲むほうが良いとされています。

 ほとんどのお薬は食事をしなくても服用することが可能ですが、お薬によってはよくないケースもあるため食事や生活のパターンが不規則な方は、薬剤師にご相談ください。


Q:食事の時間が不規則でも食後を守ったほうがいいですか?

A 必ず薬剤師にご相談ください。

 糖尿病のお薬など、食事をしない場合には飲んではいけないお薬や、食後でないと十分な効果が出ないお薬もあります。

 食事が不規則な場合は、等間隔の時間を決めて飲んだ方が効果的なこともあるので、まずは薬剤師にご相談ください。


Q:粉薬が苦手なのですが、どうしたらいいですか?

A 他の形状のお薬に変更できる場合があります。

まずは医師に申し出ましょう。もしすでに処方せんをお持ちの場合や、市販薬を購入する場合には、薬剤師に相談してください。

 当薬局では同じ成分の錠剤やカプセル、シロップなど、粉薬以外の形状のお薬がないか確認します。また、オブラートやカプセルに入れて飲む方法をご提案させていただく場合もあります。漢方薬では、白湯に溶かして飲むことができる場合もありますので、お薬に合わせて薬剤師からご案内します。



Q:飲み忘れを防ぐにはどうしたらいいですか?

A:飲み忘れ防止策として、

  ①いつも見えるところに薬を置いておく
  ②ピルケースに小分けにしておく

  ③お薬カレンダーを活用する
  ④家族でお互いに確認や注意をしあうなどがあります。
 スマートフォンのアプリを活用し、飲む時間が来たらアラームでお知らせしてくれる機能も便利です。


Q:お薬が多いので、1つのパックにまとめられますか?

A:まとめるサービスがあります。

 何種類かのお薬を服用1回分ずつ、1袋にしてお渡しする「一包化(いっぽうか)」サービスを有料で行っています。お薬の飲み忘れ、飲み間違いが心配な方、お薬を手で取り出すのが困難な方、服用するお薬が多い方にはオススメです。
※お薬の性質によっては一包化できない場合もありますので薬剤師にご相談ください。


Q:錠剤をよく噛んでしまうのですが?

A:噛んでいいお薬と噛んではいけないお薬があります。

 錠剤には、砕いて飲んでも効果の変わらないものと、砕くと効果が変わってしまうものがあります。

 砕いてはいけないお薬の代表は、コーティングされているお薬です。胃への障害を避けるため、有効成分が胃ではなく腸で溶けるように設計されていたり、作用を持続させるための工夫が施されているためで、砕いてしまうと胃への障害が現れやすくなったり、期待する効果を発揮できなくなる場合があります。

 もし砕いて飲みたい場合には、医師の承認を得て薬局で粉状にして渡せる場合や、同じ成分の別の粉薬や、口の中で溶けるタイプのお薬を選択できる場合もあります。


Q:お薬を水以外で飲んでもよいのですか?

A:お薬と相性の悪い飲み物もありますので、水または湯冷ましで飲むのが原則です。

 どうしても難しい場合は薬剤師にご相談ください。


Q:調剤薬局で処方されたお薬を、市販の風邪薬といっしょに飲んでもかまわないですか?

A:処方されているお薬によりますので、一度薬剤師にご相談ください。

 又、風邪で受診している場合、同じような効果の成分が入っている場合がありますので、一緒に飲まないほうがいいでしょう。




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